ER 図と正規化を、身近な例と厳密な定義で。

「変な ER 図」の間違い探しから ER 図の基本を体感し、そのまま正規化の 3 ステップへ。 「所属 0 人の部署を認めるか」など身近な問いで概念を掴み、 受注データを段階的に整えていく Before/After で正規化の手続きを実感できます。

社員ID部署ID部署名推移関数従属社員ID → 部署ID → 部署名3NF はこの経由 (推移) を排除する

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このセクションの特徴

特徴 01
同じデータを段階的に

1NF から 3NF まで、同じ受注データを 1 つずつ整えていきます。各ステップで「何が変わったか」がひと目で見えます。

特徴 02
抽象と実データを両方

関数従属の分析 (グループ箱) と実データ (色分けテーブル) を並べて示すので、理屈と手触りの両方から理解できます。

特徴 03
練習問題つき

各ページの最後に別データでの練習問題があります。答え合わせは折りたたみで隠しているので、自分で考えてから確認できます。

よくある疑問

Q.正規化はどこから読むとわかりやすいですか?
A.「なぜ正規化が必要か」から読んでください。第1〜第3正規形の手順だけを先に覚えると、何のために表を分けているのかが分からないまま作業になります。更新時異常(同じ事実が複数行に散っているせいで起きる矛盾)を先に見ておくと、そのあとの関数従属性とキーの話が一本につながります。
Q.関数従属性が理解できません。何がわかりやすくする鍵ですか?
A.「A が決まれば B が 1 つに決まる」という向きのある関係だ、という点だけです。数学の関数と同じで、逆向きは成り立たなくて構いません。社員番号が決まれば氏名は 1 つに決まるが、氏名が決まっても社員番号は 1 つに決まらない、という非対称が本質です。ここを掴むと、部分関数従属(第2正規形)と推移関数従属(第3正規形)は同じ道具の言い換えとして読めます。
Q.実務では第3正規形まで必ずやるべきですか?
A.既定は第3正規形までで、そこから意図をもって崩すのが実務です。正規化は更新時異常を消す代わりに結合を増やすので、参照が極端に多い箇所では非正規化が正解になることもあります。重要なのは「知らずに崩れている」のと「理由があって崩している」の区別で、そのために正規形を先に理解しておく必要があります。
Q.ER 図と正規化はどういう関係ですか?
A.ER 図は「何をどう捉えたか」を表す設計の絵、正規化は「その捉え方が矛盾を生まないか」を検算する手続きです。多対多を連関実体に分解する、弱エンティティを識別関係で表す、といった ER 図側の操作は、正規化の結果とほぼ対応します。両方を行き来できるようになると、設計レビューで指摘できる粒度が変わります。